防犯カメラ設置工事
弊社では、別途購入された防犯カメラの設置工事もご相談させて頂きます。
ここでは、弊社で設置工事を行う際に大切にしていることを一防犯設備士として挙げさせて頂きますので、ご自身で設置される際のご参考にしてください。
ポイント
1)設置場所
防犯カメラの役割は、大きく分けて「犯罪を防ぐ」と
「記録する」の2つがあります。
つまり「1台は目につく場所に」、「もう1台は全体を
捉えられる場所に」設置したりするケースが多いです。
また、挟み込むように死角をなくす設置ケースや
複数台で補完的に動線を追える設置ケース、撮影しにくい
移動するものを捉える角度なども考慮に入れて設置します。
これらの場合は、カメラが持つ機能とのバランスをとり
ながらの機器選定が必要になります。
2)画角
設置場所が決まったら、次に画角を決めます。「画角」
とは、カメラで撮影される写真に写される光景の範囲を
角度で表したもので、ご提案の際にお客様に示したもの
が実際どのように映るのかをご確認頂いています。
カメラによって縦/横の撮影範囲を変えられるものが
ありますので、専用のモニターを使いご確認頂きます。
3)録画時間
カメラの設置台数やコマ数(フレーム数=1秒間に何枚
撮影記録するか)、どれぐらいの期間の映像を残したい
のかをヒアリングさせて頂き、必要なハードディスクの
容量を計算します。
多くのお客様は、1カ月程度の映像記録を求められます。
また、記録した映像を何時間もかけて確認していた昔
と異なり、今や短時間で検索できる機能をもった装置が
主流となっています。
4)設置方法
普段は見ることが少ない防犯カメラ映像。しかし「有事
の際に確認しようとしたら映っていなかった」では意味が
ありません。
よく見かけるのが、
・耐候性能のない屋内用を屋外で使い劣化し信号不通
・配管が劣化し割れた所から浸水し信号不通
・接続部に自己融着テープを用いず信号不通
など、水にまつわるものやちょっとした作業手抜きで
ダメになる場合が多いようです・
5)配線経路
配管/配線経路は、とても重要です。昨今では、Wi-Fiを
利用した便利な無線のものもございますが、業務用カメラ
ではほとんど見かけません。
それは、有事の際に映ってない場合があることやカメラ
に電源を送る線は有線になるためです。
TPOに合わせた用途をお勧め致します。
6)配線資材
配線資材とは、配線/電源/コネクタ端子/PoE Hub等に
加え、配管/ボックス/接続コネクタ等配線や接続部を
保護するために用いる配管材料等のことです。
防犯カメラの配線は通常、5年~7年間屋外で紫外線や
風雨に晒されるため、配線を保護するために耐候性のある
配線の他、耐候性の高い2層構造の配管を使用します。
7)遠隔監視
今や防犯カメラのレコーダーには、ご自宅のパソコンや
お手持ちのスマホから、現場のライブ映像が見れる遠隔
機能が標準搭載されています。
遠隔監視は、複数ある営業所や現場の状況をリアルタイム
で確認/録画できますので、有事の際にはとても有効です。
8)セキュリティ
一昔前、防犯カメラの映像がインターネット上に流出する
事件がありました。
遠隔監視を行う場合、通常広域ネットワークを用いて、
遠隔で画像を確認できるようにしますが、自社内の映像等が
ネット上に晒される危険があるため、その場合はセキュリティ
機能を持たせた閉域ネットワークを構築し、その上に映像を
流す手法やパスワードの再設定を行います。
人を撮影(映り込む)する場合は、肖像権や警告・告知に注意
しないといけません。
9)運用
映像の確認権限者を決めて、映像を確認する場合は1名では
なく複数名で確認を行う等運用ルールを決めておく必要があり
ます。
10)メンテナンス
長期に屋内外で運用される防犯カメラは、1年に1回の定期的
な作動点検や清掃等のメンテナンスが必要となってきます。
特に屋外に設置されたカメラ等は、クモの巣が張ったりして、
夜間撮影の際、クモの巣に赤外線が当たり発光したような状態
になるので、注意が必要です。



サムネイルサーチ画面
時/分ごとの先頭画像が映され、時間枠内で変化画像を確認、その後分枠内で同様変化画像を確認することで、異常の起こった時間を素早く特定する機能。




